Category Archives: まえだファームについて

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花ちゃん妊娠発覚

昨年末、ドラゴンフルーツを植えた。フェンスはなかなか忙しくて作業が進まず。花ちゃんと娘は元気。

2019年12月の第一週に嘉手納のヤギ農家に有料で種付けを依頼してから、一か月半が経過。

花ちゃんの旦那はこの黒いヤギ。アルパインとヌビアンの掛け合わせ。

はなちゃんは沖縄で最もポピュラーなザーネン種で、無地の白。

黒と白が荒廃すると、こんな風になるか…..

ザーネン種

スイス西部のザーネン谷原産で全身の被毛色が白の大型の山羊。泌乳能力が高く、泌乳期間270-350日で総乳量500-1000kgにおよびぶ。腰麻痺(ようまひ)に弱い。

トッケンブルグ種

スイス東部のトッケンブルグ谷原産で、被毛色は褐色、顔や四肢の一部が白い。泌乳期間240-280日で総乳量600-800kg。遺伝的にはザーネン種とほとんど変わらない。

アルパイン種

アルプス原産で、被毛色は白や灰色、黒、褐色などさまざま。泌乳期間280日で、総乳量が300-600kg。

アングロ・ヌビアン

アフリカのヌビア、エジプト、アビシニア地方原産で、被毛色は白、黒、褐色、斑紋を持つものなどさまざま。垂れた長い耳が特徴で、粗放な飼育管理に耐え、多産。

 

最近、はなちゃんのお腹がちょっと大きくなってることに気づく。

ヤギの発情期間は21日。発情期は、やたら人懐こくなって朝からメーメー鳴いて、尻尾もよく降る。オスが交尾しようとすると、通常は逃げるが、この時期は雄を許容する。妊娠したか否かを見極めるのは、この発情が来ているか否か。ただ、出血とかがあるわけでなく、人懐こくなる部分もそれほどはっきりしないので、発情が来ているかどうか見極めるのは雄がそばにいない限り、種付け後一か月の判断はかなりむずかしい。

花ちゃんはいつも一匹なので、私が現れると尻尾を振って喜ぶし。

しかし、このお腹の張りは明らかに普通ではない。通常はお腹がすくとガリガリになって、満腹だと腹がパンパン。しかし、今は腹ペコペコでも膨らんでいる。

そして、乳もちょっと大きくなってきた。

これも妊娠の兆候。

大きくなったと言っても、直径1cmもない人間の子供の小指より小さい。これが数倍になるのがまだ信じられない。

 

ヤギの妊娠期間は5か月。一か月半にしてすでにこの大きさなので、あと三か月半ということはまだまだデカくなりそう。

双子がお腹にいる確率もあり。

娘たちも出産予定月の4月を楽しみにしている。

 


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ついに農家になる

本日、待ちに待った封書が届く。

地元のとても親切な方が、耕作されていなかった農地を貸してくださることになり、先月恩納村の農業委員会に農地の利用権設定申出書を提出。本日、受理されたとの通知が届く。

兼業ではあるが、一応、農家として認められる。

農家としての屋号は

まえだファーム

まえだファーム

 

 

ビジョン:

耕作放棄地を利用して真栄田岬の景観をより美しく

仕事で使用させていただいている真栄田岬の地区。ここの景観をより美しくし、地元の皆様に少しでも受けた恩恵のお返しとして決意。こちらは恩納村農業委員会の指針とも一致。

↓↓↓

方法:ヤギを放牧して、ドラゴンフルーツを栽培。

なぜヤギ?

ヤギの除草力は秀でていて、その糞は肥料としても最高級レベルの質を持つ。そして青草が年中茂り葉っぱには塩分と水分が含まれている沖縄の場合、ヤギに水やミネラルをあげる必要はなし、エサも雑草でいいので無償、メインテナンスフリーなのだ。

ヤギの除草については、すでに実験済み。

 

ヤギはとっても可愛く、ヤギを見て癒される人も多い。子ヤギから世話すればペットにもなるほど穏やか。こちらも実証済み。

「ヤギは水に濡れたら死ぬよ」という人もいたが、そんなことはなかった、海で一緒にSUPしたら、上手に泳いでた。

なぜドラゴンフルーツ?

ドラゴンフルーツはサボテンの一種。ヤギと同じように水は不要でメインテナンスフリー。生い茂るため剪定をしなければならず、それが苗として使えるので、苗代も無償。

先日やんばるの農家のおばあ様から自然受粉で実がなるタイプのもの苗をいただき、ノウハウも教えてもらった。

*ドラゴンフルーツには自家不親和性と自家親和性の2種類があり、自家不親和性のものは人工的に別の品種の花粉で受粉させる手間が必要

以下の画像は去年、台湾にサーフトリップに行った時のもので、台湾では大規模にドラゴンフルーツを栽培していて、まさか自分がドラゴンフルーツを栽培することになるとは想像もしていなかったが、今ではこの画像も参考となっている。

真栄田で最も成功されている農家の方のドラゴンフルーツ↓↓↓

恩納村の図書館で勉強。

専業農家になるのはなかなかハードルが高く、自分はマリーンビジネスの本業があるため、なかなか時間も取れない。それで、メンテナンスフリーの山羊とドラゴンフルーツで、耕作放棄地問題に取り組むことにした。

まず必要なのはヤギを放牧するためのフェンス。

隣の農地にはセンネンボクがたくさん栽培されていて、これがヤギの大好物。万が一、ヤギが逃亡したら大変なことになるので、しっかりしたフェンスが必要。

やんばるのマンゴ農園のおじい様から格安でゆずってもらった。1ロール12Mで15本購入。全部で1万5千円!

宜野湾のジョリーオートから一日レンタル9千円で借りた3トントラックでまえだファームに搬入。

ヤギは好き嫌いが激しく、ススキは食べないので、本日ススキに除草剤をまいた。ススキの根株はおそるべく強じんでなくすのは容易ではない。

将来はバナナも植えたい。しかし冬の北風を交わす防風林が必要。苗から防風林になるまでは10年くらいかかるかもしれないが、子供たちの農業体験もかねてフクギの苗も植える。フクギの苗は自分のショップの裏に伸び放題だったのを使う。

本日、フェンスの杭になる中古単管2.5mを20本、業者にオーダー。納品されたらフェンスを作成する予定。

フェンスができて雑草もある程度伸びたら、花ちゃんの旦那になる雄ヤギを購入して彼らをまえだファームに放ち、自然交配させ、来春に子ヤギを産んでもらう予定。

今回借りたこの農地で成功すれば、それをモデルとして他の耕作放棄地も再利用していく。