このペダルは定期的にメインテナンスをすることによって、長くお使いいただけます。
定期的に上と下のギア部にグリスを塗ることが推奨されます。使う頻度にもよりますが、一年に一回補充してください。その際に開けなければいけない部分のネジは、開ける必要がなくても定期的に緩めたりしていないと、海水がどうしてもネジの所に溜まっていて、そういう時に開けずらくなります。
使った後は必ず真水に20分から30分浸す必要があります。海水が固形の塩として残ると、防水パッキンの劣化が早くなるのでこの作業はとても大切です。
もし異音がした場合は、まずBの部分を疑いましょう。
時々、この部分がいつの間にか緩んでいることに気づかず、ペダルから異音がしたり、かみ合わせが悪いことに気づきます。そのまま使うとギアが破損しますので、いつもと異なった場合はすぐに点検しましょう。
ペダルシャフトの右と左を間違えて付けてしまった場合に緩むこともありますので、必ずペダルに刻印されているL(レフト) もしくは R(右)を確認されてはめる必要があります。
このB部分を締めるには、排水口レンチやアジャスタブルピンスパナ(adjustable pin spanner もしくは adjustable peg spanner)が必要です。
Amazonで売っています。
排水口レンチは大きなトルクには対応しませんが、緩みの点検や締め付けには十分でしょう。
沖縄の場合、うるま市の丸中商会でも売っていました。
ギアが破損して交換が必要になったり、グリスを塗り替える場合はペダルのシャフトを外す必要があります。
シャフトの軸はテーパー状になっているので、外す際にはコッタレスクランク専用工具(クランクツール)というのがあると楽です。
クランクツールの上のシルバー色の部分を右に回すと、その部分のネジが下にゆっくり押されてクランプが外れます。
外れた後の画像
クランクツールがない場合は、バールを使って外します。その際傷つかないように布とか皮の生地をあてます。
ペダルが取れたら、排水口レンチやアジャスタブル・ピン・スパナで片方のサイドカバーを開けます。
取り外すと中が見える。いたってシンプルな構造。使い頻度によりますが、定期的にこの部分にグリスを塗ります。ここに後述するギアオイルを入れるのも良い方法。
ベアリングの交換が必要な場合はピンを外す必要あり。
赤丸がギアの歯が削れている箇所。かみ合わせが悪いまま使うとこうなる。右側が新品のギア
新しいものを付ける
ギアが取り出されたペダルドライブ
動画↓↓↓
Aの部分の開け方
赤丸のボルト(全部で4本)を六角レンチで外す。
開けると中にグリスが塗られているギアが見えます。定期的にこの部分にグリスを塗りましょう。
見えるギアの部分が錆びていれば、水が浸入した証拠。以下の画像は浸水したギアパーツ
表面だけの錆なら表面のさびを取り除いてグリスを塗布するだけで問題ないが、ギアの調子が悪ければ部品交換。
ここをオーバーホールするには錆で固まってなかなか開かないので、Bの部分の締め具合をチェックする時に使用する排水口レンチでは曲がってしまいます。開けるにはもっと丈夫な以下のもなどが必要になります。
フライホイールホルダー
ただ、これらの道具のピンの直径がギアユニットの穴(以下の画像の赤丸部分)の直径より大きい場合が多く、その場合はグラインダーとかでピンの直径を小さくする加工が必要。
赤丸の二つの穴に挿します。白丸部分は触らない。
この中に、ギアオイルを入れるとよりギアの消耗を防ぐだけでなく、万が一浸水した際の防水効果も期待できます。
参考動画↓↓↓
普通のエンジンオイルでも問題ありません。ギアオイルの方が固いですが、入れても、入れる前と比較してペダルが重くなるということはありません。
メインテナンス動画↓↓↓
当ショップでカヤックをお買い上げの方にはオーバーホールキットも販売しております。お気軽にお問い合わせください。ただ、ドライブの年式が2018年前のモデルの場合、廃盤となりパーツもなくなってしまいました。その場合は、2022年モデルのペダル(折り畳み式)をご購入いただけます。
プロペラの羽を岩などにぶつけて折ってしまった場合なども、簡単に交換できます。
動画↓↓↓
トラブルシューティング
以前石垣島からカヤックを購入した仲本です。
ペダルドライブのプロペラギヤ部品のベヤリングが割れてしまいました、そこの部品だけで販売してますか?
その節はどうも、ありがとうございました、お世話になります、OSGの河原です。ペダルのベアリングが割れてしまったということです、対応可能ですので、お手数ですが、Email、もしくはLineで画像を送っていただけるでしょうか。またお買い上げの時期も教えていただければ幸いです。 どうぞ、よろしくお願いします。 http://okinawa-surf.com/ch/kayak/about